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2010年5月30日日曜日

皮膚のお話


1.人体における最大の臓器は?

皮膚です。皮膚は心臓や肺などと同じように,複雑なしくみをもち、
体を健康に保つうえで重要な働きをしている臓器の一つです。
実際、大きさからいえば皮膚は人体における最大の臓器です。

2.皮膚の面積?重さ?厚さ?

すべての皮膚を平らにのばせば、その面積は大人で平均約16,000㎠といわれます。
重さは体重の約8%です。体重50kgの女性であれば皮膚の重さは約4kgほどになります。
かなり重いのです。
皮膚は非常に薄い。皮膚の厚さは平均1.4㎜(皮下組織をのぞく、表皮と真皮の厚さ)で、
眼のまわりの皮膚は,一番うすいところです、
最も薄いまぶたの皮膚などは薄紙をふれるようです。

スタッフより
KOSAI Oriental Healthcare Center / 広済鍼灸院. All Rights Reserved.

3.皮膚は内臓の鏡?

体が全体として健康でなければ皮膚も生き生きとして
はりのあるものになりません。
体が不健康であること、皮膚も生気のないものになってしまいます。
内臓の病気ではまっさきに顔の皮膚に異常が現れることが多く、
逆に皮膚の病気が内臓にまで影響を与えることもあります。
それゆえ、皮膚は内臓の鏡ともいわれます。

皮膚は体のまわりをおおっていて、体を保護してくれますが、
また体の一部でもあります。
私たちの体は、全体が健康に働いているときに、
すべての働きは順調な営みをつづけています。
そのため、内臓の働きが悪いと、
皮膚にもいろいろな変化が起こってきます。
『皮膚は内臓の鏡」これは内臓が悪いと皮膚に
いろいろな変化が起こるためで、
肝臓、腎臓、胃腸、内分泌線などが悪いと、
それぞれに特有の変化が皮膚に起こることがあります。

スタッフより
KOSAI Oriental Healthcare Center / 広済鍼灸院. All Rights Reserved.


5.キメの細かい肌の定義?

皮膚の表面には、碁盤目じまの溝と小さな孔とが沢山あって
皮膚の幅、深さ、孔の大きさはすべての人々に一様ではありません。
皮膚の幅がせまくて浅いときは、キメの細かい肌と呼ばれています。
年齢的にみますと、若い人ほどキメが細かく、
年をとるにしたがって荒くなってきます。
また、男性の方が女性よりキメは粗いのです。


6、皮膚の保湿機構
皮膚は体をつつむ一枚の単なる皮膜ではなく、
1つの臓器として大切な様々な機能を営んでいます。
皮膚には弾力があって、外部からの物理的な衝撃をやわらげます。
外からの水分は侵入しません。体の内側の水分も逃げて行きません。
これは皮膚がたくみな保湿(水分保持)機能を備えていますから。
皮膚は、外界からの様々な刺激を防ぐ重要なバリアとしての機能をもっています。
とくに美容との関係で大切な機能は、皮膚の保湿機能です。

皮膚の表面には絶えず皮脂と汗とが分泌されています.
汗は直接皮膚の表面に排泄されますが、皮脂はまず毛包に分泌されて、
それから毛包壁を通って、皮膚の表面に広がっていきます.
汗は水ですが、皮脂は油です。
ところがこの2つは、皮膚の表面ではうまく一様に
混じってうすい膜をつくっています.これは皮脂膜といわれます.
性質が油の膜に近いから。この膜があるために、皮膚の表面は滑らかで、
うるおいがあるとともに、しなやかな柔らかい肌になっています。
皮脂の分泌は個人差があり、多ければ脂性の皮膚、少なければ乾性の皮膚となり、
それぞれスキントラブルを起こしやすくなります。
脂性の皮膚に関係する病気としてニキビ、
乾性の皮膚に関係する病気としてアトピー性皮膚炎があります。

スタッフより
KOSAI Oriental Healthcare Center / 広済鍼灸院. All Rights Reserved.



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