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2010年5月9日日曜日

むくみの原因

浮腫の原因

むくみ(=浮腫(ふしゅ)とは
「皮下に余分な水分がたまってしまう状態」であり、
医学的には血管外の細胞周囲の間質液が通常より多い状態を言います。
浮腫の原因はいくつか有りますが、
まず全身の栄養状態が悪い場合におこります。

間質液は細胞に栄養素を届け、
細胞内の老廃物を受け取り再び血管内(静脈)
もしくはリンパ管へ通常は吸収されます。
また、血中にはアルブミンという血漿タンパクが含まれており、
アルブミンは膠質浸透圧を維持し間質液の調節に
重要な役割を果たしております。
しかし、栄養不足や肝機能が弱まることで
肝臓でのアルブミンの合成が低下し、
低アルブミン血漿となり膠質浸透圧の低下、
そして間質液の循環低下つまり浮腫をきたします。
それ以外の原因としてはリンパ管、心臓、腎臓の問題があげられます。

リンパ管の循環不全による浮腫の代表的なものとしては
乳癌や子宮癌などによる術後のリンパ浮腫があります。
腎臓による浮腫は心臓の機能である利尿作用がうまく
働かないことで全身の水分が過剰になりおこります。
心臓性の浮腫は心不全や弁膜の異常などにより全身の
血液の鬱血がおこりむくみを起こします。
心臓性のものは比較的下肢に多く見られます。

上記のような注意しなければならない浮腫もありますが、
健康的な人が抱えるむくみの多くは筋力低下による
場合が多いようです。
これは血液循環やリンパ管の流れは重力に逆らって
心臓へと戻るために筋ポンプ作用を使いますが、
運動不足や加齢により十分な筋肉が無いためにおこります。

スタッフより
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